桜覗きの小路 主計町茶屋街


 金沢の桜の味わいは多種多様。犀川右岸桜橋から大橋までズラッと並ぶ桜並木、石川橋から眺める兼六園側と金沢城側、上に下に遠く近く・・ダイナミックに展開する桜絵図、藩政期の頃から桜霞を楽しむために整えられてきた卯辰山、寺町台地斜面の桜、小立野慶恩寺のひっそりと咲く一本の大きな枝垂れ桜、そして主計町茶屋街の細い細い小路を曲がった途端「不意に眼に飛び込んでくる枝」の妖艶さに思わず足を止めてしまう、のも金沢らしい桜の味わい。

 薄暗がりでふと眼に留まる美しさ。桜の精がいたずらっぽく誘っている様な気も。2015/04/10 20:41:22撮影

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金沢城大手門 初冬の真昼


 雨が多い割には日照時間も少なくない(3月から11月までの合計日照時間は東京よりも長い。年間でも東京の90%)金澤は実は光の綺麗な街。特に冬の光は柔らかく透明で美しい。

 前日の雨が街全体をすっかり綺麗に洗い、まだ乾き切らないわずかな艶もそこかしこに残る中、真っ白く優しい真昼の光が拡散する様子は冬ならでは。南中を少し過ぎたあたり・・なのに早くも濃い影が伸び始めている。眩しく輝く太陽とクッキリ長い影が作る、冬の真昼のコントラスト。2015年12月02日 12時21分撮影

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金澤逆さ望遠鏡 嫁阪上 晩秋

 旧市街の真ん中を貫く小立野台地の両側に広がる、2つの川がそれぞれ削り出した複雑な地形が最も金澤らしい地域。嫁阪上から犀川方面に広がる街並み、さらにその向こう寺町台地、前田家代々が眠る野田山方面を臨む。
遥か彼方まで見渡している様で、この地点から画面の一番奥に青く霞む山並みの1つ手前(「加賀藩主前田家墓所」とすると)までは直線距離にして3キロちょっとくらいしか離れていない。高低差による錯覚マジック。近くを遠くにみせるので逆さ望遠鏡、とでも言おうか。旧市街ではほんの数分歩くだけで風景が空気がガラッと変わるコトがよくあるけど、それを一括りにしてみたカンジ。角度の低い晩秋の午後の光に柔らかく満たされた穏やかな眺め。

2014年11月22日 15時20分撮影


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主計町茶屋街 旧暦9月14日

 中秋の名月の次の十三夜(旧暦9月13日に昇る月、2015年は10月25日)を「後(のち)の月」と称して(栗などを添えるコトから「栗名月」ともいうらしい)お月見をする習慣があるんだそう(十三夜を愛でるのは日本特有らしい)空模様の変化に富む金澤では「月の膨らみ具合」と同じくらい「どんな雲が出ているか」もお月見を左右する重要な要素。
 この日は翌十四夜。「後の月」も見事だったけどこの夜は朧月画が空全体に広がる素晴らしいコンディション。気温も湿度も透明度も香りも、全てが絶妙な中での魔法の様な月の光景。

2015年10月26日18時27分撮影


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見上げ月 大野庄用水 木倉町

 金沢旧市街に暮らしていると「視界がパッと開ける」のは2つの川に架かる橋の上、もしくは3つの台地(卯辰山山麓、小立野台地、寺町台地)から坂を降りる途中、時折り広がる空、くらいで普段は「半分くらいは人が作った前景」込みで空を眺めるコトになる。
 子供の頃は、例えば「草原上空にぽっかり浮かぶ月」の光景に憧れたコトもあったけど・・この街特有の「月の光景」はやはりとても魅力的。
 金澤でも指折りの「美味しいお店」が密集する木倉町のお仕舞を勢いよく流れる大野庄用水。右、明治7年(1874年)開業の老舗の八百屋さんと、左は創業半世紀ちょっと和菓子屋さん(金沢では‘まだまだ新しい’お店の部類に入る)の間を流れる天正年間(1571年〜1591年の間)に完成したと伝えらる用水上の「見上げ月」。

2015年06月04日 02時15分撮影


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ブルームーン逍遥 見上げ月 浅野川大橋

 2015年のブルームーンは暑い暑い夏の最中、昼間日差しをタップリ受けた草木が吐き出す濃い香りが夜を満たすコトは年中湿度の高い金沢ならでは。実は長所と言っていい。香りは無意識のウチに日常の記憶と深く結びついて人生をより豊かに彩る。
 毎日多くの人が通勤通学で(2つの茶屋街を繋ぐ橋でもあり観光客も沢山)通る浅野川大橋も丑三つ時を迎えさすがに人通りは少ない。
ひがし茶屋街に何件かある「それぞれ個性的で味わいのあるBar」から家路にホテルに戻る人には‘今宵の月見’を意識せずとも自然に目に入る「何気なくも味わい深い光景」金澤の日常に溢れる美の不意打ち。

2015年08月01日 02時25分撮影


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ブルームーン逍遥 見上げ月 観音通り

 2015年7月31日はブルームーン。(諸説あるけど、ひと月に満月が二度あると二回目をそう呼ぶらしい)盛夏の夜の濃い香りにも誘われて‘金澤旧市街らしい’お月見を楽しんだ時の一コマ。
 右は「昔は氷で冷やす冷蔵庫があった」元酒屋さん(今は引退して和菓子屋さんに貸している)左は文化庁登録有形文化財、金沢市指定保存建物にも指定されている現役の古い(明治37年築)米穀店。古い家並みに挟まれた(切り取られた)狭い空に顔を出す朧月。  現在(目の前に確かに存在するコト)と夢幻が入り交じった、いかにも金澤らしい光景・・この瞬間はどちらかと言えば月の方が現在かもしれないけど。

2015年08月01日 02時11分撮影


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金澤アヴァンギャルド 犀川大橋



 金澤のディテールには時々ハッとさせられる。さりげなく風景に溶け込んでいるので、普段眼にしているのに全然気づかないけど、よくよく観ると「ふ〜む・・なかなか攻めているなぁ」と感心する細部はアチコチに。
例えばは犀川大橋が「五層」に塗り分けられているコトを認識している人は少ない、よね?そして大橋正面にかかる「犀川大橋」の文字&縁取りがこんな大胆な配色であるコトに気付いている人はどれくらいいるだろう?
お月様とお揃いの真ん丸い橋銘額照明も含め、この橋には他にも面白い細部がいろいろとある。ぜひしばし佇んで、見つけて頂きたい。

2014年09月09日 20時23分撮影


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見上げ朧月 犀川大橋

 意外(逆説的?)に思われるかもしれないけど金澤はとても月の鑑賞に適した街だと思う。
複雑な地形は月の出から入りまで多彩な‘月の風景’を出現させ、変化に富んだ気候は(雨も多いけど雲間から月が覗く機会も多い)朧月が見られる機会が多いというコトでもあり。雨に洗われた真っ白い雲間から時折り覗く月を様々な前景に嵌め込み鑑賞するコトは金澤でのお月見の醍醐味、と言っていいだろう。
夏が終わりに向い始める頃の宵、犀川大橋の枠組み越しに現れ隠れまた現れる月。まだまだ濃厚な夜の香りの中、もう一巡りあとの中秋の名月にボンヤリ思いを馳せながら。

2014年09月07日 19時46分撮影


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鼓門夕景

 鼓門は完成当初の賛否両論期を経て、近年では世界からも大いに注目される様にもなり(アメリカの大手旅行雑誌Web版で、世界で最も美しい駅14選に選ばれたコトは記憶に新しい)撮影対象としても日々多くのカメラに収まっている。
最も一般的なのは「少し離れた真正面」からの光景だろうけど、刻々と変わる‘金澤の光’との対比の中で「ディテールが魅せる美」もまたこの門らしい持ち味。徐々に暗さを増してくる春先の淡い曇天、もてなしドームとの対比も面白いアングル。見慣れているハズの対象から時折り‘不意打ち’される楽しみ。

2015年03月23日 18時27分撮影


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